
cat-1030インテリアスタイリスト×バンタン講師 山下真太郎 インタビュー
エリートである必要なんて無い。誰にでも可能性はあるんだから。
LAST UP DATE 09/13, 2010


- 撮影(雑誌、広告)におけるインテリアスタイリングと商業施設(ブティック、レストラン)などのインテリアデコレーションが主な仕事。近年は建築家とのプロジェクトで個人邸やプロモーションイベントの空間デコレーションのほか、映画の美術セット内のインテリアを手がけるなど、多方面で活躍中。
intewarrior/山下真太郎事務所
shim@intewarrior.com
いろいろやってみたけど、インテリアがやっぱり面白かった。
インテリアスタイリングから、デコレーションまで空間や小物周りのスペシャリストとして活躍されていますが、現在のお仕事に就くまでの話をお聞かせ下さい。
実は、僕はインテリアに関する学校を出てる訳じゃないんですよ。アルバイトで入った会社が撮影のスタイリングをするところだったんです。30人受け た採用試験で合格したのが僕を入れて5人。その中で経験がないのは僕だけだったので、最初は運転手としての採用だったと思うんですよね(笑)。若くて、元 気で、運転免許を持ってたので。でも2年ほど経ったら、もう僕しか残っていなかったんです。
その後、いわゆる撮影畑にはずっと関わっていましたが、洋服のスタイリングやフォトグラファのアシスタントなど、いろいろとやってみたんです。でも、やっぱりインテリアが一番面白かったんですよ。
次に働いたのは、当時、輸入インテリアの走りだった会社で、ここでもアルバイトからの採用でした。大手のハウスメーカーのカタログやCM、モデルルームなどを手掛けている会社で、ここも撮影に関わる仕事が多かったですね。営業なども経験して、苦手だったプレゼンも経験を積むうちに出来るようになって。
当時はほとんど休まず、夜中まで働いていました。26歳~30歳の一番エネルギーが溢れていて動ける時期だったから、たくさん仕事も任されましたし。上司 から振られた仕事に「こんなんやれるわけない!」って思いながら、やらなきゃいけなくて(笑)。もちろん、しんどかったですけど、そのお陰で、徐々に力を つけていったんだと思います。
そして、ちょうど4年経った頃に「嫌だ!もうやりたくない!」って思ったんですよ(笑)。きっと、そこまでの経験から、自分で「今辞めても、大丈夫だ」って思ったんですね。でないと、なかなか踏ん切りってつかないですから。それで退職を決意して、次はまた就職するよりも、一回独立してやってみようかと思って独立したんです。

広告や雑誌、カタログのインテリアスタイリングから、個人住宅までいろいろと。
独立されてからも様々なお仕事を手がけられていると思いますが、現在のお仕事についてお聞かせ下さい。
独立して、もう11年目になります。最初は前の会社の下請けとして始まり、それが今でも顧客として繋がっていたりします。でも1人でやっているの で、仕事はあるときはあるし、無い時は無いし(笑)。クラブに行って知り合いを増やしたりね。横の繋がりを広げていって、当時の人脈が今も繋がっている事 も多いですよ。

僕は、前に務めていた会社の経験から住環境に関しての経験はもちろん、興味も持っているので、その経験を活かして仕事できていると思います。やっぱり、見た目が大切な広告と、実際に人が住む住宅は違いますからね。

バンタンの講師として、学生と接する際に意識していらっしゃる事などはありますか?
もう10年になるんですよ。 バンタンで講師をし始めて。最初は撮影実習の時の外部アドバイザーみたいな感じだったんです。その頃は30代だったので、お兄ちゃんみたいな存在ですよね。でも今はもうお父さんですよ(笑)。
講義をやり始めると、自分が知っている事、経験して来た事、経験している事など、自分が教える事がしっかりと学生の身になっていると自分も実感することができたんですよね。やっぱり学生も、何を教えてくれるんだろう?って授業に来ているわけだし。僕も授業していくなかで学ぶ事がある。
今は、卒業学年の学生を担当していますが、何のためにやっているのかを明確にして、それをきちんと理解しなさいという姿勢で教えています。
自分の中の揺ぎ無い美意識を磨いて欲しい。
では、最後にこれからインテリア業界を目指す方、インテリアスタイリストとして活躍したいと考えている方へメッセージをお願いします。
僕も地方出身で、インテリアの事なんて何も知らずに始めて、今はこうして仕事をしています。つまり、最初からエリートである必要は無いんですよ。むしろ志とか根性が大切で、可能性は誰にでもあるんです。
今は選択肢がたくさんあるけど、自分らしくありたいのであれば、目先の苦労を避けようとするのではなく、「自分がどうなりたいのか?」を良く考えること。自分を良く見て、考えて、何かの影響力からも逃れて、自分がどうあれば幸せなのかを考えてるのが大切なんじゃないかな。
あと、感性を育てる意味で、たくさんの良いモノを見てください。情報は雑誌やネットいっぱいあるけれど、実際に見たり触ったりするのは全然違うから。その場所でしか存在しないアートや感覚っていっぱいあるんですよ。ちゃんと、良いもの=本物を見ること。そうすると、自分の中の美意識ができあがるんです。その意識が自信となって、人に何を言われても「俺はこれがいい!」って言い切れる姿勢が生まれます。
この気持ちや意識がないと、これだけ物が溢れる世の中でスタイリングする事はとても難しいことですからね。その意識をぜひ身に付けて頑張って欲しいですね。


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