
cat-1031Waist High Overalls & The straps(ファッションショーに挑むバンタン在校生)vol.2
当初考えていたよりも準備をする上で大変なことは多い。でも目の前の1着1着を妥協せずに作り上げていきたい。
LAST UP DATE 09/25, 2010
バンタンのファッションデザイナー専攻に入学して3ヶ月の在校生のファッションショー企画を追う第2回。作り上げるデザインアイテムから実際の作業風景、準備を始めてぶつかった壁、そして乗り越えるまで、1つのものを作り上げる上で、今の彼らからスタート時点より成長している等身大の本音を聞いた。


- ■山中 淳司(写真:右 / 文中Y):ファッション学部ファッションデザイン専攻
ものを作る上でのルーツはナンバーナインの宮下貴裕氏のデザイン、その他アートや音楽。今回のファッションショーでは主にアイディアやデザインの大本を担う。
■長谷川 祐介(写真:中 / 文中H):ファッション学部ファッションデザイン専攻
学生の頃にナンバーナインに大きく影響を受け、ファッションの道を志す。山中同様、音楽とファッションは切り離せないと考え、今回のファッションショーのテーマ“ジョンレノン”に繋がる。ファッションショーではパターン&ソーイングを担う。
■福田 恵介(写真:左 / 文中F):ファッション学部ファッションデザイン専攻
上京しナンバーナインに刺激を受け、ファッションを志す。学生の頃にバンドをやっていた経験もあり、他2人と共通点を多く持つ。ファッションショーではメインパタンナーとしての役割を担う。
―まずはデザイン画について教えてください。このデザインはどんな過程で出来あがったのですか?
Y:3人で話し合って、コンセプトから考えた時に作りたいアイテムはほぼ決まっていたんです。それからデザイン画に起こしましたね。
H:だから、授業ではまだ習っていないけれど「テーラードジャケットは作りたい」というのはゆずれなかったんです。
Y:最終調整として、コンセプトの"ジョン・レノン"を表現するにはどのようなアイテムが最適かを確認するために、「ジョン・レノン・ミュージアム」に行ったんです。僕たちが今回ショーで表現しようとしているのは、皆さんが知っている"ザ・ビートルズ"のジョン・レノンではなく、もっと以前の皆さんが知らないジョン・レノンを表現できたらと考えています。
F:その当時のジョン・レノンから、今創っているアイテムの"ガウン""ダウン""リラックスウェア"は発想しています。
―このデザイン画は着彩されずに、色を言葉で指定されていますがどうしてですか?
Y:これもジョンレノンのアートワークからきています。ジョン・レノンはたくさんの線筆画を書いていたんですけど、色は全く塗っていないんです。なので、コンセプトの徹底として色は塗らずに、文字で色の指定をしています。

―トレンドはデザインをする上で意識しましたか?
F:ラインを細身に仕上げられるようにパターンを引きました。普段自分たちが着ているようなリアル・クローズが創りたいので。
H:あとは色です。基本は2011S/Sで流行すると考えている白とネイビーです。
Y:ファストファッションとは全く逆の方向で作りたいと思っているんです。そういう意味では流行とは逆というのもあるかもしれないです。デザインに関しては、今回はあまり飾りすぎず、遊びすぎず、まずはスタンダードをきれいに作り上げるというのを考えていたんです。でも、今は作っていると自分たちのオリジナリティを出したい気持ちが大きくなっていますね。(笑)
―デザイン画をかたちにする上で大変だった部分はどこですか?
Y:アイテムでいうとスーツのボトムのスラックスですね。ポケットを片玉ぶちポケットっていうのでデザインしているんですけれど、これが実際に縫ってみるとすごく難しいんです。
F:3回くらいは縫い直していますね(笑)。あとは使っている素材もすごくこだわっていて、肌触りとかで選んだりしているので縫いやすい・縫いにくいを考えていなかったりするんですよ。
H:そうなんです。肌触りがいい素材だから繊細で、何回も縫い直していたらダメになったりもしました。
あとはまだ授業で習っていないテーラードジャケットですね。パターンを自分たちで引く前に1度出来上がったものを買ってきて、見てみたのですが、テーラードオジャケットのパターンは部品がものすごく多いんです。しかも、見たこともない部品も多いので、初めて見たときは「これはどの部分なんだろう?」って疑問だらけでしたね。
Y:当初考えていたよりも実際に手を動かしてみたら大変だったことはたくさんありますね。でもこのショーが自分たちのスタートだって思っているので。

―パターンを引いたり、縫うときに力を入れているところはありますか?
F:これは3人それぞれで全然違うんです。僕は丁寧に出来上がりをとにかくきれいに仕上げることですね
Y:僕は完全にスピードです。もちろん丁寧に出来上がらせたいのですが...スピードですね。(笑)
H:僕は丁寧さとスピードのバランスですかね。どちらも大切だと思っているので。それぞれの個性や性格、服を作る上でも得意不得意がありますね。
―スピードというところですが、1着はどのくらいの時間でアイテムに仕上げるのですか?
F:アイテムによって違うんですが、シャツだったら今はパターンが出来上がっているところからだと5、6時間で創れるようになりました。
―実際に準備を進めていて、自分たちで成長したと感じる部分はどんなところですか?
Y:服の細かい部分になってしまうんですが、例えば縫い終わった時にどんな縫い上がりが「キレイ」なのか?ということが分かるようになりましたね。最初は真っ直ぐであれば、それでいいやって思っていたので。
―なるほど、深いですね。では準備をしていて、自分で気が付いた自分の性格だったり、他の人にはないこだわりようなものはありましたか?
F:僕は自分が思っていたよりも頑固だったということに気が付きました。出来上がりの細かい縫製やラインにこだわりたいので、細かい部分に目がいきますね。
Y:『ファッションショーって甘くないな』ということには気が付きましたね。やらなくてはならないことはたくさんあるし、でもできないことも多いし。でも何が何でも次に繋がるショーにはしたいですね。
H:僕ものすごくマイペースなので、自分で気が付いたりはないんですよ。
Y・H:そのマイペースさに助けられたりも結構あります(笑)。
―最後に開催日10/9までもう少しですが、いかがですか?
H:目の前の1着1着を手を動かしてかたちにしていく他はないので、妥協せずにやりきりたいですね。
F:自分のやるべきことを、納得できるまでやります。
Y:今回のショーは先生たちに「やりなさい」と言われてやっているものではなく、自分たちで希望してやっているものだということを忘れずに、責任を持って当日まで頑張りたいです。
10/9からまた未来に繋がると考えています。


vol.1のインタビューはコチラから
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[関連情報]
■クリエイティブ業界研究 ファッションデザイナーの仕事紹介
http://scape.vantan.com/jobstudy/gyoukai/fashion-designer.php
■クリエイティブ業界研究 パタンナーの仕事紹介
http://scape.vantan.com/jobstudy/gyoukai/patterner.php
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